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パンデミック後の資本主義
―― 官民協調型の経済システムの模索

マリアナ・マッツカート  ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン  経済学教授

Capitalism After the Pandemic Getting
the Recovery Right

Mariana Mazzucato ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン教授。著書にThe Entrepreneurial State: Debunking Public vs. Private Sector Mythsがある。

2020年11月号掲載論文

多くの人が、民間部門がイノベーションと価値創造の主要な原動力だったと信じてきたために、利益は民間企業が手にする権利があると考えている。だがこれは真実ではない。医薬品、インターネット、ナノテク、原子力、再生可能エネルギーなど、これらのすべては政府の膨大な投資とリスクテイキングのおかげで実現してきた。イノベーションのために公的資金を投入しつつも、それから恩恵を引き出してきたのは、おもに企業とその投資家たちだった。COVID19危機は、この不均衡を正す機会を提供している。ベイルアウトする企業により公益のために行動するように求め、これまで民間(の企業)部門だけが手にしてきた成功を納税者が分かち合えるようにする新しい経済構造が必要だ。富の創造への公的資金の貢献を明確に理解すれば、公的投資の意味合いを変化させることができる。目の前にある課題は、よりすぐれた経済システム、よりインクルーシブで持続可能な経済を官民で形作ることであり、世界の誰もがCOVID19ワクチンを利用できるようにすることでなければならない。

  • 新しい経済構造へ
  • バブルと債務
  • 公的投資とイノベーション
  • 誰が価値を創造したのか
  • ベイルアウトに条件を
  • 起業国家的投資を
  • 目的に導かれた経済を

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